「これしか出来ない」人たち

本日は10月11日、非常に強い台風が接近中です。
今日明日いただいていたお仕事も何本か中止、順延になってしまいましたが、それより何より皆様
台風の進行状況には十分ご注意くださいね。
命が1番、家族が2番。3,4が無くて仕事は5番目くらいです。

さて、弊社は現在、求人活動の真っただ中に居ます。
応募は今回も非常に多く、また優秀な方ばっかりで
なんて恵まれてるんだ俺たちは...って毎日思います。
選考ですので、どうしても合否を決定しなければいけませんが、
残念ながら不採用になってしまった方に失礼の無いよう、厳正に、自信を持って、妥協無く対応させていただいているつもりです。

リクナビNEXTさんへの掲載は10/24まで、期間的には現時点で折り返し。
今回は製作工場を中心に活躍していただける方を募集します、という事で
いつもの劇場や現場での募集ではなく、技術職を求める方に見えるようなタグを付けました。
これさすがに女性の応募は少ないんだろうな~、とか思いきや...
多いんです。女性のご応募。
工場よ?汗だくよ?手とか服とか汚れるよ?
いいの??と。
そんな事実を面接の場で説明するのがもう、申し訳ない気分になってしまって。
いや女性でももちろん大歓迎だけど、採用が決まったら容赦できないよ?男も女もなく下積んでもらうよ?
指から血が出たら「とりあえず止血でガムテ巻いとけよ、あパネル汚すなよ」よ?(今はそんな事ありません)

絵を描く事が好き。デザインしてみたい。
でっかいセットを作りたい。
聞いててこちらもワクワクします。

でもそのどこかで見て憧れたカッコいい絵やデザインやセット、昨日今日で始めた人の作品じゃないはずなんです。
当たり前体操ですけど。

じゃあ...どんな修行をした何年目の人の作品なんだろう、って想像した事、ありますか?
その修業期間、何人の同僚が辞めていったか。想像つく?
悩みながら、怒られながら、取り残されながら、それでもしがみ付いた結果「これしか出来ない人たち」が完成して、
これしか出来ないからしがみついて。いつの間にやら自分が歳を取っていっている事に焦り、自分のした苦労の時間を振り返って、
その苦労をなるべく取り除いて、新しく若い方に全てを託す。

今回の求人の正体は、実はこんな感じかもしれません。

「俺はこれしか出来ないからさ」
ばか。そんなカッコいい話があるか。
全部俺がもらってやるよ。だから教えろよ。

みんな泣くんだろうな。こんな事言われちゃったら。