自分次第

ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」稽古場~帝国劇場、博多、大阪公演 演出部

ロアルド・ダールの小説「チョコレート工場の秘密」を原作にした映画は話題になりましたね。
舞台の日本版は今回が初演という事で、カンパニーの皆さんも色々とご苦労されたと聞いています。
去年の8月から今年2月までと非常に長い期間になりましたが、担当さんたち大変お疲れさまでした!

 

名古屋市文化振興事業団40周年記念・2024企画公演
ミュージカル「きみのあした」美術製作設営/本番操作

2月恒例の名古屋市文化振興事業団さま企画公演。今回は僕の現役大道具時代から関わりが深い落石明憲氏が上演台本/演出で参加。
だいぶ久しぶり&脚本演出というクリエイティブな立場に若干構えておりましたが、お酒の席で下ネタに盛り上がる姿は若い頃となんも変わらず。
同世代、同じ時代を戦った戦友のご活躍は嬉しいもんですね。
さすがの手腕を発揮されて公演も大盛況だったそうです。関係者の皆さま今年もありがとうございました!

 

「きみのあした」はコロナ禍中、ありとあらゆるイベントが中止になり、卒業式すらできなかった学生たちの10年後を描いたオリジナルミュージカルです。
普通にあるはずだった学生生活も卒業式も全部無くなってしまった学生さんたち、コロナは厳しかったよね・・・。
めちゃくちゃ刺さる方もいらっしゃったんじゃないでしょうか。

「男子、三日会わざれば刮目して見よ」
逆に言えば三日で別人に見えるくらいに、社会では誰もが変化を強要されます。
若さの価値はいずれ無くなり、立場なりの振る舞いを求められる。
つまり社会構造を受け入れていくというか・・・良くも悪くも
大人になっていくんですね。

環境に合わせて変わっていく自分を、その度に誇りに思ってほしい。
そしてそれでも変わらない部分もある事を、いつか証明してほしい。
大人になったと誉められ、変わったと貶されながら、人生で一番大切な物を見つけてほしい。

コロナがあろうと無かろうと、未来なんてホント自分次第なんだから。

 

2023年に卒業された学生さんたちは、まさにこのミュージカルの主人公たちと同じ境遇なんですね。
10年後の2033年、卒業式をやり直したくなったら当社に連絡くださいね。

甘くない人生を、目一杯に。
大人になっていく皆さんへ、桜とともにエールを送ります。