9月のお仕事&古巣「中日劇場」

皆様こんにちは。
台風連発の9月も過ぎ、すっかり秋ですね。
今回のブログも、まずは恒例の「ここんとこのお仕事」からスタートしたいと思います。

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矢場町お化け屋敷2016 撤収!!

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あっという間に過ぎた夏の思い出。
来場いただいたお客様、いかがでしたか?
始まりがあれば必ず終わりが来る。今回も大盛況のうち無事閉場しました。
撤収初日は台風直撃で搬出もヒヤヒヤ。作業中なぜか坊さん(絶対偽物!笑)が数珠を持ってウロウロしてたり、なぜかバイオリン奏者が目の前で演奏を始めたり(なかなか下手でした)止まるかもしれない電車の心配でそれどころじゃないのに見てしまう...シュールでした。
作業自体は毎年ながらとってもスムーズ。おとなしく梱包されるお化けたちも心なしか笑顔。
来年は矢場町の他に香港(!!)あるかもよ?らしいです。駅前留学しなくちゃね!笑

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中日劇場ミュージカル「エリザベート」
人気作品の再演、今回からセットを一新して臨む大型ミュージカルの名古屋公演になります。
なんといっても古巣。勝手知ったる我が家。そしてツアースタッフも馴染みばっかり。
セットは流行のLEDやオートメーションが多く使われ、今まで以上に解りやすく物語に引き込まれます。
公演は2016年10月23日まで。ほぼ売り切れらしいですが、まだ若干残ってるようです。

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9月28日、夕方。
このブログでも何度も登場した我らが古巣、中日劇場の閉館が発表されました。
突然の発表ではなく、界隈では水面下でそんな話が回ってきておりました。が..記者会見を見て落胆してしまいました。
私達は約4年前に中日劇場を出ましたが、劇場の方針変更(スタッフ総替え)は存続する為の究極の一手だと聞かされておりました。

中日劇場は全国の乗り込み裏方や俳優さんから「良い劇場だね」と言われて来た劇場です。
劇場の良し悪しはどう決まるのか。搬入出はリフト、狭い舞台や袖中、老朽化した50年物の綱場や客席...それでも当時の舞台部長の号令は「日本一の劇場になろう」でした。
漠然と「日本一の劇場って?」って、具体的にどうすればいいんだろう、って思ってたな。
手間を惜しまない事。完璧な段取り。経験則から来る一見理解しにくい動き。笑顔。活気がある事。チームワーク。
全国からやって来る一流スタッフやキャストが、私達の劇場を「古いけどやりやすいよね」って言ってくれていたんです。

時代の流れかお客さんが減り、予算も減り、劇場の運営は大変だった事でしょう。閉館は仕方ない事かもしれません。
けどね...裏方が一流という事実は集客にも繋がると私は信じています。
うまく言えなくて申し訳ありません。私達リアルステージは、これからも「中日劇場出身」というプライドを持ち続けます。

いつかどこかで「日本一の劇場に居る日本一のスタッフ」と呼ばれる日まで。