終息のバロメーター

いや暑い。
もう夏が来るんだな~、、
焦りません?去年の秋から楽しみにしていた季節が、今年も去年と同じように来てしまう。
まだ何も無くしてない顔でいるのは、、なかなかの苦行ですね。これは修行が足らんかな。

日本はこの一カ月で、驚くほどの新規感染者減少を遂げましたね。
東名阪だと東京はもう少し、、かな?名古屋大阪はほぼ治まった感が出てきました。
街を歩く人々も増えて、自粛期間を頑張って耐えた子供達がオトンと三輪車でお出かけしてたりして。
少しづつ、少しづつ、日常が正常に戻っていっている気がします。

ここ数カ月はこのブログもコロナ一色だったし、今月は楽しい事だけを書きたいなと思っていたのですが、
いざ書き出してみると…嘘くささで目眩がしてしまって
書いては消し、書いては消して、、と
文章を書くってやっぱり難しくて、とても根気がいる物なんだなと改めて思っています。

しかし今後この業界、どうなっていくんですかね。
実際の所…まあ何とかなるでしょ、みたいな事を言う仲間がほとんどで、僕もそんな感じでポジティブを装うんですが、
世界中から舞台公演が消え、イベントが消え、それでも平気な同業者は居ないでしょう。
少なくとも数年は客席が埋まる事が無い、という事実を受け入れるのは非常に辛いです。

ブルーインパルスが飛んで、全国で季節外れの花火が上がって
世の中が良い方へと回復していくのは本当に素晴らしい事だし、終息を願っているのは当たり前なんだけど、
なんて言うのかな…置いてきぼりにされるかもしれない恐怖というか
夏がきてしまう焦りと同じような、自分達だけ取り残された病室みたいな連想をしてしまう。
そう遠くない未来に一端の終息宣言は出るでしょう。けどまだ当分は前みたいには歩けないんじゃないか。
怪我は治りかけが一番つらいんだよ、リハビリを頑張るしかないよね、って話なんですけどね。

リモート飲み会はくっそつまんなかったな。人混みや渋滞がないと花火大会も何だかな。
無観客試合は打球音が響いてカッコいいけど、歓声とラッパがないとイマイチ盛り上がれんよな。
ネット配信の客無しライブってどうなんだろ。鳥肌立つのかな。
愛を語らうカップルも、相手のコロナを疑っちゃうんだろうか。

酒を飲むと人恋しくなるのは、僕がよわい奴だからなんだろうな。
なんだよコロナって。
なんでこんな突然蔓延するのよ。ありえなくない?

新しい生活様式。ウィズコロナ。
みんな手作りのマスクをして、街中には消毒ボトルが置かれ、暴動や略奪が起きる事もなく
我が国日本は本当に逞しく強い国なんだと思います。
震災に耐え、疫病を克服した時
僕達が何故エンターテイメントのような不要な物に惹かれるのかがわかるのかもしれませんね。
当事者になって初めて知る暗闇の恐怖。少しでも明るい方へと向かいたくなる本能。
少なくとも僕は、音が鳴り幕が上がるあの感覚をもう一度味わいたい。

この業界が再び活気に満ちて、どこの現場も人手不足だよと嘆きだしたら…本当の意味で日本が完治した証拠になるでしょう。
つまり最初に自粛して最後に再開する僕達こそが、ウィルス終息のバロメーターなんです。