同軸

今年の桜は通勤中の車内から観賞しました。
やっぱり桜はいいですね。間近で見れない分、その美しさや儚さが際立って
少し暗くなっている気持ちを埋めてくれました。
来年は…って思えたのは、来年も必ず咲いてくれるからなのかしら。

世間では未知の疫病、新型コロナウィルスが猛威を振るい、人々の生活環境は一変してしまいました。
人と人とを引き離すこの最悪のウィルスは、今日現在で終息の気配を見せません。
弊社では半数以上を休業に近い勤務に変更して、社員さん達にはなるべく自宅から出ない生活をお願いしました。
それでも止むを得ず出勤していただいている社員さんもいらっしゃって、非常に心苦しい日々を送っています。

自宅と勤務場所以外には一切立ち寄らず、誰とも会わず…
僕も今は必死で家にいます。
こうなってみると、普段適当な仲間と適当な店で酒を飲んで、くだらない話で盛り上がったり、
めんどくせえなと思いながらも誰かに会って何か決めたり
あんなに別にどっちでもいいと思っていた事が、実は僕の気持ちや心を作っていてくれたんだなあ、って気づいたりして
前から死ぬほど苦手だった誰か、がコロナに感染してしまったら?いや感染してほしくないなとか
コロナに勝つ…というよりどうやって負けようか、とかね
まるで修行僧のように、深く深く自分と向き合っています。

見たこともないくらい人の少ない街中。歩いている人だって大事な誰かを護りたいんだろうな。
人を批判したり正義を前面に出すテレビの中の人は、そうでもしないと不安で消えそうなんだろう。

1歳の息子とガラス越しに手を合わせるアメリカの医療関係者は、もう長い間その身体に触れられてなくて
大阪の若い知事は寝ず、「政治家は使い捨てでいい」と言い切った。

その同軸に居る僕達にできる事は。

マスクをしましょう。
うがいをしましょう。手を洗いましょう。
それでしか戦えない自分を卑下しなくていい。

コロナはいつか必ずコントロールできるようになる。

今は自分にできる事だけを、ただひたすらしましょう。