先輩論、後輩論

まず何でもそうですが、「これ頑張ろう」と決心したとして、
具体的にどうやって頑張るの?って思いますよね?
勉強や部活、仕事、何か活動を始める時、もう一段階上に向かってチャレンジしたいと思う時…
最初に何をして何を覚えたらいいのか。
誰も知らない、誰も経験した事もない事を一から始めるとかって壮大な事を考えているのならば話は別ですが、
世の中で思いつく事には大概先駆者(=先輩)が居ます。

この業界に飛び込んだ方には、それこそ間違いなく先輩が存在します。
上司ではなく、「先輩」ここが重要。
まずは何をしたらいいのか、何を見て何を覚えたらいいのか。必ず教えてくれます。
そして段々とできる事が増え世間話や日常の会話を経て、長い付き合いの中でやがて人生の進め方をも教えてくれる。
後輩である自分が成長し、例えば先輩を越える別の能力を身に付けたとしても、最初に教えてもらった事や癖、その時の気持ちなんて物は
無形財産として消える事は無く、自分を形成する要素の一つとして永遠に存在し続けるのです。
先輩は愛情を持って、後輩は敬意を持って一生の付き合いをする訳です。
例えどちらかが業界を離れ、実質の先輩後輩では無くなったとしてもね。

僕は先輩には恵まれた方で、今でも新人時代にあの人に教えてもらったあの言葉、なにげなく言ってくれたあの一言が頭の中によく過ぎります。
当然中には理不尽に風邪の八つ当たりをされた(笑)記憶や言い争った記憶もありますけど、それも今になっては良い笑い話。
僕の中ではどんな瞬間も後輩として扱ってくれたその事実は永遠に変わりません。年をとって衰えようが、別の業種に転職されようが。
先輩は先輩。少しだけ慣れ慣れしくはなるかもしれませんが(すみません笑)敬意は忘れた事が無いんです。
愛情を持って接してくれた事も、馬鹿話で笑いあった事も。怒られた事も逆にむかついた事も。忘れれる訳ないですよね。
自分が頑張ってた時近くで見ててくれて、その頑張りを認めてくれた人を「先輩」と呼び、一生の恩を感じる事が何よりの後輩冥利なんです。

近頃は自分にも後輩も増え、教える機会も多く
その度に自分はどんな後輩だったんだろう、どんな先輩でいれるかな、と考えています。
愛情を持って接してるのかな。これ伝わってんのかな。
あの時、あの一言をどうして言ってくれたんだろう。なんで自分には響かなかったのかな。

なんでああやって言わなかったんだろう。
先輩への感謝を、どうしてちゃんと言わなかった。

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先日、そんな大先輩が他界されました。
しょうもないギャグが好きな、体調でご機嫌が変わる、
真面目で責任感の強い最高の先輩でした。
そちらの世界が穏やかでありますように。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。