「距離感」のお話

いや暑い。もうほぼ夏ですよね。
今年も暑くなりそうだよな~。


通し狂言 南総里見八犬伝@御園座
小道具2p、揚幕と花道のケアで1p、合計3pで参戦しました。
通し狂言とは一つの物語を一つの公演で通して上演するスタイル、つまり普通のお芝居の原型でもあります。
なかなか知識や造詣が無いとチケットを買って観ようとまでは思わないでしょうけど、逆に知識(物語の大筋とか)がありさえすれば、こんなに楽しめるカテゴリーも無いと思います。
今時流行りの2.5次元(アニメの舞台化)の原点かもしれんよね。ストーリーを漫画で読んで知っていて、それをイケメンが実際の舞台で演じるという。
2.5次元の演目は今や日本で一番集客力があると言っても過言ではないくらいの人気だそうです。つまりそういう事なんでしょうね。


音楽劇「ライムライト」全国ツアー
チャップリンの名作、今回も各地で大盛況だったそうです。
担当さん大変お疲れさまでした。

他にもたくさんのお仕事に恵まれ、忙しくも充実した4月でした。

新入社員の皆様も順調に研修を進めているようです。
だんだん一人ひとりの性格や個性みたいな物が見えてきました。
とはいえ超人見知りの私にとっては、まだまだ距離がありますが。

距離感って世の中で一番大事ですよね。間違えると最もでかいダメージを喰らうという。
友達同士の距離感、同僚や先輩との距離感、お客さんとの距離感。
家族や恋人、夫婦の距離感。
今の研修で一番感じて欲しいのは、実はそこなんです。正しい距離感は第3者から見ても気持ちのいい物です。
新人時代にしか無い、どんなに偉い人もベテランも間違える事が許されない事を「間違えて覚える」事が許されるという特権。うらやましい。
距離感を測る材料は「立ち居地」だったり「関係の質」だったり、自分の感情だったり利害だったりしますが、
今のうちに大いに間違え、凹み、見つめなおしていく。これが正解であり一番近道なんじゃないかな、と思っています。

我らがホームである愛知県芸術劇場は大ホールの改修を無事終え、トータル3年という長きに渡る全館改修を経て再オープンを果たしました。
もちろん全てが新しくなった訳ではありませんが、利用者やお客様の目線に立ったすばらしい改善になったのではないか、と思っています。
頑張って予算を付けてくれた県の関係者の方、休館中の様々なケアをしてくれた劇場関係者の方々に大変感謝しております。
私共は出入りするイチ業者ですが、この劇場を愛し守る「砦」でもあると思っています。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。