「教える」事の難しさ

3月に入り、暖かい日も増えて来ましたね。
今年はスタッドレスの活躍の場が無かったな~。せっかく履き替えたのに。
このまま春になるのでしょうか。待ち遠しいですね。

今月の報告は、何と言ってもコレ。

愛知県芸術劇場 舞台操作・管理業務プロポーザル
私達のホームである愛知県芸術劇場は、愛知県が運営する唯一の大型劇場。
県の持ち物ですので、関わるすべての業者は数年に一度、公平なプロポーザル(単純入札ではなくプランや提案で競う)で選出されます。
今回は向こう5年の契約ですので、当然社運が掛かっておりました。
結果は…見事選出。
私達がこのプロポーザルに参加し始めて今回が3回目。実は結果が出るまでの数日、毎回高熱が出て寝込むんです。私。
まあでもこの5年間、どうやって安全を守り劇場の為に尽くしてきたかを証明できて、それを認めてもらえたのかな、と。
次の5年。足りない物は見えている。
関係者の皆様おめでとうございます!

今月も忙しかったですが、じつはコレに賭けすぎて他の業務に目が行っておりませんでした。
弊社の社員さんは優秀ですので、私が上の空でも何の問題もなく安全にピーキーに毎日が過ぎて行きます。
いやでもそれって僕いらんって事やんな…笑 とか思いながら書いている次第でございます。

新入社の方達も全員揃って、やっと研修スタートできました。
これで25名。7月には超プロフェッショナル2名様の弊社への移籍がありますので、27名の組織(!!)になります。
研修初日は座学という事で、劇場の会議室を借りて弊社を取り巻く環境や業務の説明をさせていただきました。
大勢の若者の前でお話するのって本当にプレッシャーが大きいんですよね。まったく慣れんです。
なるべくたくさんの情報を正確に伝えなければ。硬くなりすぎず、かといって気楽な訳でもなく。
複雑な業務内容とか、弊社がどういう立場でこの名古屋に存在するのか。とかね。

自分で選んだ方達ですので、もうこの時点で愛情すごいです。
話しながらも仲良くしたくてウズウズしました。でも立場上仲良くしすぎちゃダメという。

弊社は新人さんの定着率は良い方です。まあ同業者の中では、って事になりますが。
つまり全くの素人さんを育てるのは初めてではありません。
今まで辞めていった方達は、皆さん優秀で良い奴ばっかでした。じゃなんで離れたのか。
なぜ人生を賭ける価値を感じなかったのか。
ここらへんを意識しないと僕達は終わる。

新人さん達はもちろん可愛いです。今回だけじゃなく。
楽しく、楽しく。楽しい事だけで仕事が完遂できたら。全員に強い遣り甲斐「だけ」を渡せたら。
厳しい事は言いたくない。嫌われたくない。そう毎回思うんです。

けどできなかった。恥ずかしい態度は先輩の顔を潰すよ?なんて。
特に業務に対する姿勢を重んじてきました。

最近、小さな自分の子供を育ててて気づいた事があるんです。
可愛すぎて教えきれない事ってあるんだな、そのせいで本人が苦労する事だってあるんだな、って。
外の世界に出たら性格の悪い人は必ず居る。思い通りになんていかない。
無知を徹底的に責められたり、悪いイジリ方が面白いと思ってる人も居るよ。
そのせいで必要以上に傷ついたり、言うべき事を言えなくなってやる気もなくなってしまうかもしれないね。

僕は教え方を変えなければいけないのか。もっと厳しく、子供にとって初めての「合わない奴」になるべきなのか。
僕らは彼らに「厳しさに立ち向かう気持ち」から教えるべきなのか。

いや。そうじゃないな。
希望いっぱいで外に出て、ガンガンに傷ついてボコボコにやられてきたらいいと思うよ。
こちらにはそれに勝る愛がある。
いっぱいメシ食って、安心してぐっすり寝なよ。悪い事ばっかじゃないから。

とまあこうゆう結論に達した訳です。笑。